内容とは全く関係ないけれど、いかに日経文庫が優れているかということについて考えた。
「内部統制」という一定の専門性があるトピックについて、私のような素人が
基本の部分だけでも知識として身につけたいと思ったときに、たった1000円払えばその機会を得られる。
この素晴らしさ。
日本にいると当たり前で気づかないけれど、こんなに手軽に知識を手に入れられる国は少ないのではないか。
一番左がイギリス-オーストラリア系の出版社が出している標準的な入門系ビジネス書。
やたらと大きい。重量1kg以上。価格AUS$120。の割に中身がすかすか。
バイオグラフィー系だったり、企業伝のようなビジネス書はペーパーバックも豊富だが
日経文庫みたいなシンプルで、手軽で、内容も改訂が重ねられている入門書は見つからない。
入門書を見つけようとしたらほとんどが大学のテキスト形式になっている。
当然、電車や昼休みの光景でもビジネスマンがちょっと読書なんていう姿は見当たらない。
ビジネス書に限らず、書籍本体の質の面では日本のそれは世界でも類のないレベルにあるはず。
洋書を手に取ったことがある人ならわかると思うが、製本も紙の質も和書には全くかなわない。
「質が低ければ安いのか」と言われればそういうわけでもなく
オーストラリアの書籍全体の平均単価は約AUS$32。
(ビジネス書の平均単価ならAUS$40以上)
これは最低賃金の2時間分なので、おそらく日本よりは高いはず。
現地のスタッフによると
「日本の本は紙質が素晴らしいし乱丁も少ない、特にbunkoはカバーもついていて綺麗だ」
「基準が統一されていて、流通や販売の面で業界がコスト削減のために団結している」
という印象らしい。
売上高や利益の面では斜陽産業といわれるマイナスイメージな日本の出版業界とはいえ
その歴史の中で築かれてきた優れている部分はもっと素直に評価してもいいのだろうなと思う。

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